2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

耳小骨のまとめ

◇発生学 第1鰓弓からツチ骨、キヌタ骨 第2鰓弓からアブミ骨 →耳小骨離断が先天性で起こる部位に納得がいくだろう 交通事故でキヌタ骨がずれて耳小骨離断となり、キヌタ骨の置換をすることになる。 ◇耳硬化症 アブミ骨底板の硬化のこと なお、アブミ骨の形を…

声帯結節・ポリープ様声帯・声帯ポリープ

両側:声帯結節・ポリープ様声帯 片側:声帯ポリープ 声の酷使:全て →国試的には何の鑑別にも役に立たない知識。ゴミ。カス。使えない。 喫煙:ポリープ様声帯・声帯ポリープ →ここが鑑別ポイント ◇国試的な鑑別 喫煙が関係ないだけで声帯結節と選択でき(…

オッズ比(コホート研究と症例対照研究の違い)

コホート研究は、A/BのオッズとC/Dのオッズを比較する。 症例対照研究は、A/CのオッズとB/Dのオッズを比較する。 結局、オッズ比を取るとAD/BCになることに変わりはない。 ◇コホート研究 仮説として考えられる要因を持つ集団(曝露群)と持たない集団(非曝…

Caと利尿薬

サイアザイドではCaが溜まり フロセミドではCaが洗い出される サイアザイドは遠位尿細管のNa濃度を減少させるため、遠位尿細管は今度はATPを用いてNaとCaを再吸収し始める。 一方、フロセミドではKの濃度勾配が緩められ、Caの受動輸送が減少する結果、Caの吸…

尿路結石の解説

commonで、誰でも見れる必要があるため、国試でも非常に詳しく出題される傾向にあります ◇診断=レントゲン重要 レントゲン写らない:尿酸結石(5%) シスチン結石(1%) レントゲンで写る:シュウ酸Ca結石・リン酸Ca結石(2つで90%) ◇治療 ・クエン酸:…

108F23

塩酸リトドリンはβ2刺激薬 betaだのalfaだの分かるか! ということでまとめる β1受容体 心臓、消化器、脂肪組織、冠血管 心拍数増加、心筋収縮力増加、脂肪分解、冠血管拡張、消化管弛緩 心臓に優位に働く。 β2受容体 肺臓、肝臓、膵臓、骨格筋血管、骨格筋…

116E15 呼吸音は難しい

116E15疾患と聴診所見の組合せで正しいのはどれか。 a COPD --------- stridorb 胸膜炎 --------- rhonchic 石綿肺 --------- fine cracklesd 肺水腫 --------- Hamman's crunche 気管支喘息 --------- friction rub解答: c □COPDはrhonchiで中枢気道の…

116回国試Dブロック 感想

116D1 D抗体は妊娠途中で作られるかもしれず、そのときはグロブリン無意味 4 先天性副腎皮質過形成=21-水酸化酵素欠損 コルチゾール補充するが、感染時は増量する必要あり =通常の2倍程度投与 なんと手術だと30倍! 5 食道憩室 憩室の治療は通常必要ありま…

116B47

褐色細胞腫クリーゼに対する治療 αの次にβというのは常識。今回指摘する難点はそこではない。 経静脈的降圧薬で降圧がみられたのち、最初に投与すべき経口降圧薬はどれか。 a α遮断薬b アンジオテンシン変換酵素〈ACE〉阻害薬c カルシウム拮抗薬d β遮断…

116A17

6か月の男児。嘔吐を主訴に母親に連れられて来院した。寝返りをした際に約50cmの高さのベッドからフローリングの床に転落し、その後嘔吐と活気不良を認めた。新生児期に血友病Aと診断されている。同疾患の家族歴がある。身長70cm、体重9kg。体温36.8℃。心拍…

116A12

急激な血圧上昇を認める患者で、高血圧緊急症の病態として考えにくいのはどれか。 a 急性大動脈解離b 褐色細胞腫クリーゼc 乳頭浮腫を伴う脳浮腫d 肺水腫を生じた急性心不全e 肺動脈性肺高血圧症を伴う呼吸不全 高血圧緊急症 血圧の上昇によって脳、心…

ALSについて

筋萎縮性側索硬化症 amyotrophic lateral sclerosis まず側索とは、錐体路の通り道のこと。 まぎらわしいものに側角というものがある。 これは灰白質の自律神経が通る部分であり、全く関係ない。 101A44で出題されているくらい、医学生はよく間違っている。 …

熱性けいれんについて

国試で頻出であり聞かれる知識も極めて細かい 一度きっちりと読み込んでおくべきだろう 熱性けいれんは発症率は3.4~9.3%とも言われ、よくある疾患である 定義は「6か月~60か月までの乳幼児に起きるもの」である 遺伝性疾患でもある まず基本は「単純型熱…