commonで、誰でも見れる必要があるため、国試でも非常に詳しく出題される傾向にあります
◇診断=レントゲン重要
レントゲン写らない:尿酸結石(5%) シスチン結石(1%)
レントゲンで写る:シュウ酸Ca結石・リン酸Ca結石(2つで90%)
◇治療
・クエン酸:どのタイプの結石にも有効
尿酸結石・シスチン結石は、酸性尿になることで析出している。ゆえに尿のアルカリ化が再発防止に有用。
シュウ酸Ca結石・リン酸Ca結石では、Caはクエン酸と結合するため、Caが低下しカルシウム結石の形成を抑制する。
・脂肪制限
脂肪は消化管内でのシュウ酸とカルシウムとの結合を阻害する。
特に以下の知識として重要。
◇シュウ酸Ca結石
これの予防にカルシウムを制限してはいけない
カルシウムは消化管内でシュウ酸と結合する
結果として腸管から多く排泄され、シュウ酸とカルシウムの尿中濃度が低下する
→一見、矛盾するカルシウム摂取は結果的にカルシウム濃度を下げている!
脂肪制限により、カルシウムはより吸収されにくくなる。
レントゲンに映るタイプの結石には有効な手段である。
◇アルコール制限
アルコールは尿酸の産生↑かつ排泄↓と作用する。
そのアルコール代謝で乳酸が増える(機序は難しい)
するとどちらも増える乳酸と尿酸は競合して、相対的に尿酸の排泄が減少する
ゆえにアルコールは痛風になりやすい
尿路での総排泄は減少するわけではなく、血中で増えた尿酸により結局は総尿中排泄量は増えている。したがって尿路結石にもなる。
◇塩分制限
ナトリウムの摂取
→尿中ナトリウムと尿中カルシウムの排泄増加
→カルシウム結石の形成を促進
食塩が尿中カルシウム排泄増加をきたすメカニズムは,尿細管におけるカルシウムの再吸収抑制によると考えられている。この理由については,細胞外液の増加に伴う細胞外pH の低下(代謝性アシドーシス)との関連性が示唆されている。