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塩酸リトドリンはβ2刺激薬
betaだのalfaだの分かるか!
ということでまとめる
β1受容体
心臓、消化器、脂肪組織、冠血管
心拍数増加、心筋収縮力増加、脂肪分解、冠血管拡張、消化管弛緩
心臓に優位に働く。
β2受容体
肺臓、肝臓、膵臓、骨格筋血管、骨格筋、交感神経、白血球、肥満細胞
気管支拡張、血管拡張、グリコーゲン分解、骨格筋収縮力増大
つまりは子宮も緩むわけか
β3というものもあり、過活動膀胱の治療で、従来の抗コリン薬に加え使用される。
どうも抗コリンは便秘や、口渇に困る人がいるようだ。
α1は血管平滑筋の収縮に働く
α2はβ2とだいたい同じだ。シナプス前に存在するところが違う。
血管はα1とβ2の釣り合いで、心臓がβ1だ。
妊婦に使える高血圧治療薬はメチルドパ・β遮断薬・カルシウム拮抗薬
メチルドパは、アドレナリンα2受容体を介し、交感神経を抑制して末梢血管を拡張する。
これは中枢に働くので、末梢血管に直接働くわけではない。
なのでαもβも抑制。
βブロッカーは高血圧に使うなら、β1ブロッカーだけでいい。
β2ブロッカーなら逆に血管の拡張を妨げる。
β遮断薬は,心不全や心筋梗塞などの心疾患において心保護作用,長期予後改善作用があるため必要不可欠な薬剤であるが,高血圧治療における存在意義は必ずしも大きいとはいえない.
非選択性の場合はβ2 受容体を介した血管拡張作用まで阻害するため,降圧効果に拮抗する.
http://www.igaku.co.jp/pdf/1308_circulation-02.pdf
プロプラノロールは非選択で、喘息禁忌。
アテノロールは選択的。
カルベジロールは非選択的でαβ受容体遮断薬で、これがメチルドパに近い。
カルベジロールのβ1、β2受容体遮断の効力比はおよそ7:1であり、β2受容体遮断作用は比較的弱いものの、気管支収縮を起こすおそれがあるため禁忌
なぜ交感神経系で矛盾する作用を持たせるのか?
α1はよくわからない。β2は血液動態をよくするという意味では理解できる。
まとめ
・β2=α2(部位が違う)
・β1だけ心臓。一人っ子ムーブ。
・α1は血管収縮。