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塩酸リトドリンはβ2刺激薬

 

betaだのalfaだの分かるか!

ということでまとめる

 

β1受容体

心臓、消化器、脂肪組織、冠血管

心拍数増加心筋収縮力増加、脂肪分解、冠血管拡張、消化管弛緩

心臓に優位に働く。

β2受容体

肺臓、肝臓、膵臓、骨格筋血管、骨格筋、交感神経、白血球、肥満細胞

気管支拡張血管拡張、グリコーゲン分解、骨格筋収縮力増大

つまりは子宮も緩むわけか

β3というものもあり、過活動膀胱の治療で、従来の抗コリン薬に加え使用される

どうも抗コリンは便秘や、口渇に困る人がいるようだ。

 

α1は血管平滑筋の収縮に働く

α2はβ2とだいたい同じだ。シナプス前に存在するところが違う。

 

血管はα1とβ2の釣り合いで、心臓がβ1だ。

 

妊婦に使える高血圧治療薬はメチルドパ・β遮断薬・カルシウム拮抗薬

 

メチルドパは、アドレナリンα2受容体を介し、交感神経を抑制して末梢血管を拡張する。

メチルドパ - Wikipedia

これは中枢に働くので、末梢血管に直接働くわけではない。

なのでαもβも抑制。

 

 

βブロッカーは高血圧に使うなら、β1ブロッカーだけでいい。

β2ブロッカーなら逆に血管の拡張を妨げる。

β遮断薬は,心不全心筋梗塞などの心疾患において心保護作用,長期予後改善作用があるため必要不可欠な薬剤であるが,高血圧治療における存在意義は必ずしも大きいとはいえない

非選択性の場合はβ2 受容体を介した血管拡張作用まで阻害するため,降圧効果に拮抗する

http://www.igaku.co.jp/pdf/1308_circulation-02.pdf

 

プロプラノロールは非選択で、喘息禁忌。

アテノロールは選択的。

カルベジロールは非選択的でαβ受容体遮断薬で、これがメチルドパに近い。

カルベジロールのβ1、β2受容体遮断の効力比はおよそ7:1であり、β2受容体遮断作用は比較的弱いものの、気管支収縮を起こすおそれがあるため禁忌

 

なぜ交感神経系で矛盾する作用を持たせるのか?

α1はよくわからない。β2は血液動態をよくするという意味では理解できる。

 

まとめ

・β2=α2(部位が違う)

・β1だけ心臓。一人っ子ムーブ。

・α1は血管収縮。