115E35

115E35 | medu4でゼロから丁寧に医学を学ぶ

 

L4/5間のヘルニア=1個下の方のL5レベル損傷

 

 

会陰部の異常感覚は馬尾症状らしい。知らんがな。

ヤコビ線というものがある。L4棘突起に位置するラインである。

したがって、その直下は、L4/L5であった。

その直上のL3/L4で取ってもいいので、ヤコビ線の下から取らねばならないというわけではない(115回のどっかで問われていたが、微妙な問題だった。)

ヤコビ線で取っていいのは、そこより上の位置(L2くらい)ですでに馬尾になるからだった。

写真の説明はありません。この図は馬尾が正しくない。が、説明にはなる。

→脱出する方向によって、L4/L5レベルではL4にもL5にもなる。が、基本的にL5と覚えておけばいい。

そして馬尾はこのヘルニアも逃げる。逃げること、針と同じである。

したがって、よほど完全に追い詰めるようなヘルニアでもなければ馬尾を捉えることはできない。なのでヘルニアで馬尾は問題ない。

腰椎脊柱管狭窄症ではさすがに全方位からの包囲を受け、馬尾も玉砕するのである。

そして、ヘルニアでL4レベルで損傷されたからといって、L5以下にまで障害が連帯することがない。所詮は、1本の神経が押しつぶされているにすぎないからだ。

ここ、重要!

 

http://www.kameda.com/pr/spine/pdf/cafe1_2.pdf

→馬尾とはつまりは仙骨神経の集合体である。

下肢の一部と、会陰部だけであまり面白味のない支配領域だ。

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下腿外側の感覚鈍麻は、L5である。ヘルニアで見られるわけだ。

ちなみに下腿と大腿と下肢はちゃんと区別して書かないとキレられる!

呼吸困難と書くと呼吸器内科が切れるのと同じである。

 

右下肢伸展挙上テストとは、SLRテストともラセーグテストとも呼ばれる。

坐骨神経痛は、ヘルニアや脊柱管狭窄症の結果だ。つまり下位概念である。

坐骨神経はL4L5、S1S2S3の枝で構成される。

そしてその1本だけがやられているのがヘルニアだ。

梨状筋症候群もともに覚えておこう。

 

当然、L4/L5ではS1は関係ないので、アキレス腱反射はぴんぴんしている。

ここらへん、わかっていない人多いと思う。

 

会陰部の異常感覚は馬尾症状というのは、脊柱管狭窄症の結果であり、S3S4S5がやられているわけだ。