115E43-44
①ペースメーカーの心電図読み取りについて
②徐脈性心房細動について
①:|のような線は普通の心電図にはない。これが刺激。
本問では、Pがない。QRSの前に|が見られる。
ペースメーカーは鎖骨下Vより挿入する
→どう見ても心臓の外にリードがあるように見えるが??
先端をどこに刺すかについては、心房/心室の片方または両方である
|がPの前にあるか、QRSの前にあるかでどちらが刺激されたのかが分かる
自律した自己脈がある場合は刺激をスキップすることも可能だ
本問は、心室に埋め込まれたものが刺激をしているようだ。
この場合、原疾患として房室ブロックが考えられる。
だが、患者は徐脈性心房細動だ・・・
②:徐脈性心房細動は、心房細動の刺激が伝わらないことを機序とする。
すなわち、実質的な房室ブロックだ。
めまい,息切れなどの徐脈に起因する症状を有する心房細動は,ペースメーカ植え込みの適応(推奨クラス I)である
http://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2020/01/JCS2020_Ono.pdf
しかし機序を考えると、房室ブロックでいうところの、mobitz2かⅢ型にはならなさそうだが。いわゆるwenckbachに当てはまる、房室結節の異常だろう。
房室ブロックより、心房細動の方がペースメーカの基準が緩い。
そしてこのような心室刺激によるペーシングを、心室ペーシングという。
https://med.mochida.co.jp/guidance/anatomicaldrawing/pdf/s_r.pdf
VVIというやつですか。