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サルコイドーシスは、全身の疾患

皮膚も?と一瞬疑う。目、心臓、肺くらいしか注目しないからだ。

有名だが、10万人に1人程度ともいわれ、めったに出会う疾患ではない。

 

結節性紅斑は割と何でもありの特異度のないものだ

結節性紅斑は、その大部分が他の病気の症状や薬の副作用として発生しますが、最大3分の1の患者では原因不明です。

結核ベーチェット病、サルコイドーシス、UC、、、

 

鑑別診断を行ううえで、皮膚生検は欠かすことができない検査法だといえると思います。

治療としては、基礎疾患によ って起きているものですと、基礎疾患 自体の治療が必要になります。

症状が軽い場合ですと、ステロイド薬を使わなくても、NSAIDsの内服と 下肢の安静だけでよくなる場合があり ます。 また、最近は使われることが少なく なりましたけれども、昔からヨウ化カリウムという薬があります。これは結 節性紅斑に非常に有効な場合が多いで す。例えば糖尿病があるとか、緑内障があってステロイドの内服ができないような患者さんには、ヨウ化カリウムが非常に有効な場合があります。

https://www.kyorin-pharm.co.jp/prodinfo/useful/doctorsalon/upload_docs/160960-1-39.pdf

 

サ症の皮膚病変は皮膚サルコイド、瘢痕 浸潤 、結節性紅斑に分類され、皮膚サルコイドには結節型、局面形成型、皮下型、びまん浸潤型、その他があります。

皮膚サルコイドは、生検をするとサ症に特徴的な類上皮細胞肉芽腫が認められるものです。瘢痕浸潤は膝などに昔すりむいた痕にできてくる皮疹で、やはり肉芽腫が生検で認められます。

 

結節性紅斑は病気のはじめに下肢にできる紅斑で、生検しても肉芽腫は認められずほとんど早期に消えてしまいます。