心電図だけでフォローしてみた
息切れで来院(今回の話の流れは下線)
①心疾患
・心不全
・不整脈
・弁膜症
・貧血
②肺疾患
・肺炎
・COPD
・喘息
・肺塞栓
辺りを上げる。
☆まず歩行可能か、安静か、の判断
安静指示は大抵、心疾患であるから
・聴診所見 ・心電図
が重要
☆心電図
まず1番重要な所見は
・徐脈/頻脈
・ST上昇(J波で定義通り見ること)
☆房室ブロック
息切れ程度で来院するも意識を失うこともあり注意すべき
・PQ延長=OK(1度)
・PQ間隔延長=OK?(ウェンケバッハ2度?)
問題は、
・PQ間隔一定(モビッツ2型2度)
・PP、RR一定も、関連なし(3度)
=要は上室性でないものが問題
PQ間隔延長に見えても、よくよく見れば3度の可能性もあり注意!
PなのかUなのかもPP間隔は基本的に等間隔なので区別できる
RRとPQをしっかりと見るべき。
☆完全房室ブロック→VF・TdPについて
QT延長にtriggered activityの一つ、EADが重なり起きる
原因は薬剤性、徐脈(房室ブロック、SSS)、電解質異常
☆心停止
①心静止
②pulselessVT・VF
③PEA(無脈性電気活動)
言葉の定義は詰まらないが、脈と電気活動は必ずしも一致しない
心電図をフォローしていると、
完全房室ブロック→VT→TdP→VF→心静止
というように目まぐるしく変化するものがあり、、
息切れからCPAにまで至る劇的な例を挙げて見た