105F10

鉄欠乏性貧血と二次性貧血との鑑別に有用なのはどれか.
a 血清鉄
b 網赤血球数
c 血清フェリチン
d 血清トランスフェリン
e 平均赤血球容積〈MCV〉

 

二次性貧血をきたす基礎疾患として感染症,②悪性腫瘍,③膠原病,④慢性腎不全,⑤ 肝疾患,⑥内分泌疾患などがあげられる. 感染症,悪性腫瘍,膠原病などに伴う慢性炎症に起因する貧血慢性腎不全に伴う貧血が特に重要で頻度も高い. 慢性炎症に伴う貧血は,貧血の中では鉄欠乏性貧血に次いで頻度が高い.

いろいろ含む概念である

慢性炎症で鉄の利用を妨げるヘプシジンが作られる。これも急性期反応蛋白。

 

血清鉄を総鉄飽和度(TIBC)で除して算出されるTSATは血清鉄の影響を強く受けます。血清鉄は鉄欠乏状態でも低下しますが、 軽度の炎症でも肝臓から誘導されたhepcidinによって血中の鉄は他の組織に偏在化するため、 血清鉄は低下します。

よって低TSAT値は骨髄における鉄の欠乏状態を感度高く(90%)検出しますが、 その特異度は著しく低下(40%)します.

www.m3.com

 

 

急性期反応蛋白と反急性期蛋白というものがある

CRPは急性期反応蛋白の典型だろう。
その他、ハプトグロビンやらセルロプラスミンがある。

つまり、HbやCuを運ぶような蛋白は炎症で増えるわけだ。

 

一方で反急性期蛋白という減るモノもある

それがトランスフェリン。Feを運ぶなら、お前も増えろやーー