115D72

またこの手の問題か。しつこい。覚えるしかない。

 

HBc抗体(IgG):生涯。慢性期に重要過去問でも表記にブレがある、死ね!

HBc-IgM抗体:初期にはこれが重要。

HBc抗原:血中に出てこないから測定できない(笑)

 

HBe抗体:HBs抗原+で検査。e抗原の消失とともに出現=センコンバージョン

HBe抗原:HBs抗原+で検査。

 

HBs抗体:ワクチン既往。治癒。

 

抗体というのは、IgGかIgMか分けて考えられていない。一緒に測定されている。

ただしc抗体だけは意味があるので分けて測定する

 

B型肝炎におけるセロコンバージョンとは、HBeAgが陰性化してHBeAb が陽性になることをいいます。

=感染力がなくなっているので退院してよし。

 

secが何を意味しているのかは何度調べても覚えたためしがない。

・sはサーフェスで表面(s存在を意味すると覚えてもいい)

・secはいずれも逆転写のために必要な抗原

大事なのは抗原はsecの順、抗体はその逆でcesの順に陽性化するということ!

セクハラ(sec抗原)と覚えるらしい。

・s抗体は、大量に存在するs抗原と結合して、消費されるため、最初に作られていても、最初には出てこない。

 

https://www.ryumachi-jp.com/info/news110926_gl.pdf

 

HBs抗原が最初のステップで、ここで陰性のものが重要。

 

陽性ならすでに感染しているのだから、対応は容易だ。

HBe抗原抗体でセンコンバージョンを見る。自分を守るためにも見る。

 

 

 

HBV

・垂直感染が怖い

・小児が感染すると慢性肝炎になる。IFNor核酸アナログ治療。慢性化といっても急性化することがある

・成人では急性肝炎になる。保存的治療。が、慢性化することもある。

 

既往患者では、

HBs抗原ー

HBcIgG+

となる。が、完全に治癒しているわけではない。再活性化することがある。

HBV-DNAの量が一定量を超えれば核酸アナログ治療を行う。

 

針刺しでは、HBVIgだけでは持続時間が不十分で、HBVワクチンも打つ。

 

 

★例題

93F16 急性肝炎で入院中

HBc抗体(IgG):×

HBc-IgM抗体:〇

HBe抗体:×

HBe抗原:〇

HBs抗体:×

HBs抗原:〇

 

80D6

慢性肝炎

HBc抗体(IgG):〇

HBc-IgM抗体:×

HBe抗体:?

HBe抗原:〇

HBs抗体:?

HBs抗原:〇

 

112A50

再活性化

HBs抗原:〇に変化

 

111D31

55歳の女性。関節リウマチの治療のため来院した。半年前から両側の手指、手関節および膝関節の痛みを自覚していた。自宅近くの医療機関で活動性の高い関節リウマチと診断され、治療のため紹介されて受診した。肝機能に異常を認めない。HBs抗原とHBs抗体は陰性である。抗リウマチ薬を投与することとした。

投与前に追加して、まず測定すべきなのはどれか。

115D72とおなじ問題だが・・・

HBc抗体(IgG):慢性期か確認

HBs抗体:治癒しているか確認

 

ただしあくまでこのフローチャートでは、HBs抗原:×の場合に、確認することなので、111D31は不適切といえる。不自然な検査の流れ。

https://www.ryumachi-jp.com/info/news110926_gl.pdf

115D72はより実践的にブラッシュアップされた。

 

 

 

以上まとめると

HBc抗体(IgG):慢性肝炎になっていないか? 

HBc-IgM抗体:急性期なら測る。が、測ってどうする?

HBe抗体:覚えなくていい。退院するかどうかの決断なんて研修医にはいらない知識。

HBe抗原:いらない。

HBs抗体:治癒したか?

HBs抗原:スクリーニング

 

重要なものは、cとsだけだったというお話。