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やりすぎ。
膜性腎症は何の関係もなかった。
ちなみに、ネフローゼで血管内脱水になるということでワルファリンが使われている。
推奨レベルは低い。
なお豆知識・・・
なんでもかんでもEBMと言っていられるのは何も知らない医学生だけだ。
ワルファリンの作用機序は?
A:ビタミンKの阻害で、プロトロンビンを作らせない
ワルファリンの効果が強くなりすぎる原因は?
A:ビタミンKの欠乏
ビタミンKの欠乏はなぜ?
A:絶食による摂取低下。腸内細菌を殺すと、ビタミンKを作っている細菌まで殺してしまう。
・・・知ってた?
よってワルファリン患者に抗生剤ぶっこんで絶食にしたら、出血しそうになってやばい!という症例でした。
ワルファリンは肝臓で代謝される。
だが腎臓は関係ないとはいえない。
膜性腎症は本症例のように、ワルファリンを使っている。
保存期のCKDにはワルファリンはOKだ。
だが、透析患者にはワルファリンは禁忌扱いされている。
実際には慎重投与だ。
超高齢化社会の到来に伴い,わが国の慢性腎臓病(CKD)と心房細動の有病率は増加してきている.互いに密接に関係をもつこれらの疾患は,それぞれが脳梗塞の独立した危険因子であり,かつ CKD は出血性脳卒中の重要な危険因子でもある.このため,CKD 患者における抗凝固療法の導入については,現在も多くの議論がある.特に末期 CKD 患者における抗凝固薬の安全性や有効性については,十分明らかにされていないのが現状である.一方非末期の CKD 患者においては,十分コントロールされたワルファリンや新規経口抗凝固薬が有効である可能性を示す報告が増えてきている.個々の患者の背景を吟味して抗凝固療法の適応を検討するとともに,治療開始後にも腎機能の変化に十分留意することが肝要である.
CKDでPT-INRが不安定になることはあるだろうが、透析ほどではない。
よって国家試験では、無視していい。
ワルファリンは肝代謝
余計なことは頭に入れるな!
ここまで考えたら、出題者も成仏するだろう(笑)