115D60 +115F35

上から

落葉状天疱瘡=角化層直下  Nikolsky現象〇

尋常性天疱瘡=表皮下層  Nikolsky現象〇

水疱性類天疱瘡=基底膜直上  Nikolsky現象は陰性!

後天性表皮水疱症=真皮(!)  Nikolsky現象〇

・・・の順番になっている

それだけで解ける

天疱瘡は表皮で、類天疱瘡は基底膜に主座がある。

表皮・基底膜の蛋白に対するIgG自己抗体が原因。

皮膚生検で表皮基底層直上に裂隙を認め、棘融解像を伴う。

C画像では解けないので、わざわざ問題文に書いてくださっている以下が大事か。

蛍光抗体直接法では表皮下層を中心に表皮細胞間にIgG、C3の沈着を認める。

 

★口腔粘膜疹

へルパンギーナ、水痘帯状疱疹、尋常性天疱瘡

そして無視できないのが、

尋常性天疱瘡の患者さんは、かならず口腔粘膜にびらんが見られます

ということ。なお・・・

落葉状天疱瘡は、皮膚だけに水疱、びらんができます。

口腔にできることはありません。

そして類天疱瘡では、

粘膜疹の頻度は高くないが、約20%の患者は口腔等に水疱やびらんを生じる。

この違いですね~

 

落葉状天疱瘡=角化層直下 【粘膜×】Nikolsky現象〇

尋常性天疱瘡=表皮下層 【粘膜◎】Nikolsky現象〇

水疱性類天疱瘡=基底膜直上 【粘膜△】Nikolsky現象×

後天性表皮水疱症=真皮 

 

 Nikolsky現象の区別も面倒。

 Köbner現象とは言わない。乾癬と扁平苔癬がKöbner現象

Leser-Trélat徴候は脂漏性角化症の急速な多発で胃がん疑い。

 

 

PS帯状疱疹後神経痛はワクチン後に見られることがTwitterで話題だが、馬鹿にならない