115D54
悪性関節リウマチMRAの出題
・RFが高い(とても)
・補体が低い
・潰瘍にまでなる紫斑
以上の情報が与えられた。
既存の関節リウマチに、 血管炎 をはじめとする関節以外の症状を認め、難治性もしくは重症な病態を伴う場合に、「悪性関節リウマチ」と定義されます。
海外では悪性関節リウマチに類似した病態は「関節リウマチに伴った血管炎」との考えから「リウマトイド血管炎(rheumatoid vasculitis)」と呼ばれています。
予後は決してよくない。
2.組 織 所 見
皮 膚 、筋 、神 経 、その他 の臓 器 の生 検 により小 なし中 動 脈 壊 死 性 血 管 炎 、肉 芽 腫 性 血管 炎 ないしは閉 塞 性 内 膜 炎 を認 めること。
生検がいるということをいったいどれほどの人が知っていただろう?
血管炎とは3型アレルギーである。
血管に抗体と補体がくっ付き炎症を起こしている。
話題にもならず(笑)
補体は難しい・・・
血清補体価(CH50)は,古典経路(C1~C9)の総合的な活性を示す指標。
血清CH50が低下していた場合は、次にC3とC4を測定します。
C4は古典経路のみで、C3は古典でも副経路でもある。
CH50だけは活性を見るもので、C3C4は量を見るものである。
109E15 血清補体価(CH50)が低下する疾患はどれか。
A:悪性関節リウマチ
これはみんな解けるのだが・・・
サルコイドーシスは4型アレルギーなので関係ない。
CH50C3C4のすべてが低下するものとして
肝硬変、全身性エリテマトーデス、悪性関節リウマチ
を覚えること。
=作られないor大量に消費する
RAはCH50C3C4のすべてが上昇する。
=中途半端な炎症は増えるだけ
なお腎臓でも補体は聞かれる。
急性糸球体腎炎
ループス腎炎
膜性増殖性糸球体腎炎
は補体だけで鑑別できることになっている(笑)